50歳での夢の実現に向かって子育てと仕事を頑張る教員ママ!
ママぴよインタビューの記念すべき第1回目は、ママぴよの監修者でもある、柏倉英美さんです。旦那さんは夜間の勤務もありとても忙しい方。
自身も保健体育教諭として教育現場に立ちながら、3歳の息子を持つママとしてどんな考えを持っているのかなど、ご自宅に伺いインタビューを行いました!
柏倉英美さん 32歳 保健体育教諭 息子3歳
教育方針はとにかく笑いを多く。
———— いつも楽しそうな姿をSNSで拝見しています!そんな柏倉家の教育方針を教えてください!
柏倉:ずばり笑顔です!
とにかく”生活のなかで笑いを多く”ですね。これは、生徒に教えてもらったスマイルテラピーというものを取り入れています。例えば、同じ職場で一人でも苦しい顔とか怒ったような顔をしているとそれが伝染してしまう。暗い顔の人をみてこっちの気分も暗くなり、楽しくない職場になってしまう。最悪、精神を病んでしまう場合もあるというものです。
だけど逆に、一人がずっと笑っていれば、最初は馬鹿だな~と思われてもそれがだんだん可笑しくなってきて笑顔になり、それを見た人がまた笑顔になる。今度は笑顔の伝染です。
『だから普段から笑顔になってる人ってすごいんですよ』って話になって、授業も笑顔でしましょうと。高校生に研究課題を持たせて発表をしてもらう授業で、職業病について研究していたグループの発表だったのですが、とても面白く勉強になりました。
笑顔を一日一回作っとけば将来ずっと笑うから!みたいな。
———— 確かに笑うとガン細胞すら消えるっていいますからね!息子君はすでにちゃんと出来てますね。
そして、ママ歴も3年になりましたが、日々の子育てで大変なことって何でしょうか?
柏倉:時間を作ることですね。日々の暮らしの中での工夫。あとはどうやって生きるかを考えなきゃいけないこと。女性は特にそうだと思います。結婚する前から共働きで行くってきちんと話し合いが出来ていたとしても、まだまだ今の日本では家庭を守るのは女性っていう考えが強いかなと思います。自分の母親や周りを見てもそう思います。
例えば仕事をしている旦那に子供のために早く帰ってきてとは言いづらいですよね。忙しいのも大変なのもわかってるから。だけどどうしても自分が早く帰れない時もあって、子供を夜8時ぐらいまで保育園に預けるんですけど、やっぱり罪悪感を感じてしまいます。
———— 共働き家庭ではどうしてもぶち当たる壁ですね。私の友人も保育園で熱を出してしまうと1時間以内に迎えに行かなきゃいけないのに、職場から保育園まで1時間半かかるから物理的に無理だって…。旦那さんの実家が近くてお願いするしかないけど、やはり気を遣ってしまうみたい。
柏倉:近くにいるなら頼った方がいいですよ!協力してくれる人は全部仲間です! 私は旦那の実家も地方で遠く、近くに頼れる人がいないので子育てはほとんど自分でやらなきゃいけないから働きかたも考えなくてはいけなくて。
子供とどんな風な関わり方でどれくらい過ごしたいとかは個人個人の価値観ですが、置かれている環境と希望を合わせて自分がどういう生き方をしていいのかを悶々と考えていました。
50歳になったら世界へ出てみたい
———— 今やりたいこととか将来やりたいことってありますか?
柏倉:今はとにかく働いて子供を一人前に成長させることです!あとは昔、カンボジアで途上国の教育支援に行ったことがあり、それから途上国の教育に興味が湧きました。なので、50歳で子育てが一段落している頃になったら改めてチャレンジをしようと思っています。その時に日本で学んだことが何もないのも微妙なので、今は仕事と並行して少しずつ勉強はしています。
———— 50歳での夢!!それは凄い。私は50の時のことなんて1ミリも考えていない……。
今は自分の時間なんて全然ないですか?
柏倉:今は非常勤になったので割と余裕ができています。時間も責任も負担がかなり減りました。正規職員は1回経験して、子供もいる今の自分の環境には合わないと思って。学校の先生は授業に部活にと人生を捧げる人が多いですけど、私は正直、プライベートが充実していないと生きてて楽しくないタイプなので(笑)
学生時代にずっと部活をやっていたこともあり、以前は運動部の顧問をやっていましたが、年末年始しか休みがありませんでした。気づいたら学校にいる時間がものすごく長くて。これは違うかなと思いました。
友達と遊びたいという気持ちも強かったので、非常勤でプライベートもきちんと確保できる今がちょうど良いです。
———— 産休や育休は取りましたか?
柏倉:産休は取らないで一度辞めてしまったので、育休も取っていません。公立の学校で少し疲れてしまってもう教員はやめると決めて、教科書とかも全部捨てました。(笑)
それから専業主婦になろうと思って少しやってみたのですが、それはそれで疲れました。どうしても周りの世間話に興味がなくて。昼間からジャニーズの話とかなんです……。それがどうしても耐えられませんでした。
———— へぇ~!ドラマとかで見るあのままなんですね……。それにまだまだ若くて動けるうちは仕事もしたいですよね。
柏倉:仕事はせずに本当にゆっくり過ごしたいとか子供とずっと一緒にいたい人もいると思いますが、私は子供と24時間一緒にいたら頭がおかしくなっちゃうタイプです。
それに少し離れていた方が、仕事をして帰ってきた時に遊んでても100%注げるので良いかなと。ずっと一緒にいると子供の相手もずっと30%ぐらいでダラダラしちゃうけど、メリハリがつくと自分も楽しくなるし子供との関係も安定すると感じています。
———— メリハリは大事だと思います。例え相手が子供だって旦那だって友達だって。同じ人と24時間一緒は無理ですよね。その方が子供の成長のためにも良いと思います。
ところで、3年間で一番の事件とかありますか?
柏倉:大変だったのは喘息ですね。今はだいぶ良くなりましたが、もっと小さい頃に3回ぐらい入院をしました。苦しんでいる姿を見ているのが辛かったですね。そして喘息は夜に出やすいのでそれもまた大変でした。発作が出たら夜中に病院に行くという喘息持ちの子の親ならみんな経験しているやつです。
3歳になった最近の大変なことは、やんちゃだから遊ぶ人を選ばなきゃいけないことですかね。あちこちで謝り倒しています。なので、同じやんちゃ同士で遊んでくれると気が楽ですね。
———— 男の子のママは大変ですね。これからもっと大変だと思います。(笑)
でも大変ながらも充実してそうですね。働き方も試行錯誤して良い形に落ち着いたみたいですし。
柏倉:本当は、やりくりできるなら正社員がよかったです。たまにいますよね。共働き正社員で家のこともプライベートもこなしてる人。凄いと思います。
———— う~ん、でも家のことできるって実際見ていないですよね?(笑) 私の地元の友人で、両親が教員の子がいて家の中いつもぐっちゃぐちゃでしたよ。両方完璧にできる人なんていないと私は思っています(笑) 絶対どこかにひずみは出る。
柏倉:本当に?!でも、確かに何でも屋に頼む職業ランキングの上位3位に教員が入ってるって聞いたことがあります。そして家の掃除っていう依頼が多いらしいです。
———— 外注できるなら割り切って利用したほうが良いですよね。掃除だけとかベビーシッターとか。そういうところはフィリピン人の方がうまく活用してるイメージかな。日本だとまだ、そういうサービスを使うと自分で子育てしてないっていう人もいるから周りの目を気にしたりで抵抗ある人が多いですけどね。
柏倉:うちはすでに利用しています!どうしてもお迎えに行けない時はシッターさんに行ってもらって、家で一緒に待っていてもらえるようなサービスの登録をしています。
———— 家に入るんですよね?どういう人が来るかとか分かってるんですか?
柏倉:分かってます!顔と、元保育士で〇〇とか全部プロフィールが載っているものを最初に確認しました。我が家が登録しているところは、市に委託されてるベビーシッターさんで家に近い人。
全然知らないおばあちゃんだけど、一回会って少し話をしました。引退したけどまだ仕事がしたいという、はつらつとした元気のいいおばあちゃんでしたね。今は幸い病気をしなくてまだ使ってはいないのですが。でも、病児保育とかは使っています!
———— 病児保育?!聞いたことないです!詳しく教えてください。
便利さの反面、心苦しさもある病児保育
柏倉:1日何人ていう定員があるのですが、病院内の小児科の隣に併設されていたりで病気になった時に預かってくれるサービスです。通常37、3度以上熱があると保育園に行かせられないのですが、そういう時に預けることができます。ただインフルとかはダメですけどね。しかも、院内にあるところは受診もさせてもらえるんです。
———— 今は凄いですね。働くママの味方ですね。仕事でどうしても休めない時もありますからね。
柏倉:でも、預けるときは本当に苦しそうにしている子供を預けるから、こっちもすごく辛いです。病気の時って絶対お母さんから離れたくないじゃないですか。病気の子を置いてくるっていうのは本当に心苦しいですね。保育園に預けるのとは比にならないです。でも仕事の時はしょうがないですね……。
すでに3回ぐらい使いました。保育園に通い始めた時はなんでももらって来ちゃってすぐ風邪とか引いてしまって。身体も弱くてすぐ熱を出してたので、そういう時に利用させてもらいました。
ただやっぱり行かないで感がすごいです。そうだよね、苦しいんだもんねって。そういう時に一瞬、仕事してていいのかなってやっぱり思いますね。男は思わないけど絶対(笑)
一般的には女の人って、男性に比べて仕事をしないっていう選択肢があることが多いですよね。今は主夫も増えてきてはいるけど、やっぱりまだ少ない。そうするとやはりこういう時に自分を責めちゃう女の人は多いと思います。
———— どっちも悪くないから余計辛いですね。でもシングルマザーとかは特に必要ですよね。みんな葛藤の中頑張ってるんですね。
他には使っているサービスとかよく見るサイトとかありますか?
起業を考えていた時期
柏倉:出産後の専業主婦の時は時間があったので様々なサイトを見ていました。どういう団体があるかとか。ママの起業を応援する団体とかもあったりしてよく調べていましたね。
———— 起業ですか!出産後すぐにそんなことも考えていたんですね。さすがアクティブ。ちなみにどのような内容ですか?
柏倉:福祉ですね。NPOで。すごく漠然としていたのですが、今は高齢化社会だから、お年寄りと乳幼児が同じ場所で過ごせるような場所を増やしていきたいと思っていました。最近ちょこちょこは増えてきていますがまだまだないですからね。
今は完全に自分たちの生活にお年寄りがいて、もう数年後には半分以上がお年寄りになっていきます。そうすると介護なども今より需要が増えてきます。なので、小さい時からお年寄りに触れ合わせておきたいんですね。核家族が多い中で、お年寄りが身近な存在になれば良いですね。
相乗効果でおじいちゃんおばあちゃんも元気になるし。子供たちが未来を創っていくから、最初から見せておきたいです。何かしてくれるんじゃないかと、期待も込めて。
———— 確かに今はお年寄りは別の生き物って思ってる子供が多い気がしますね。私も祖父母は地方に住んでいて滅多に合わなかったので子供のころは血がつながってる自分のおばあちゃんでさえ、どう接すれば良いか分からなかったです。
柏倉:ただ、やっぱり起業するには勉強もしなきゃいけないし、支援してくれるところもあったのですが、出産後すぐでなかなか行動までは出来ずに夢のままでしたね。
———— そういう思いもあるから50歳になった時の夢があるんですね。
柏倉:出産前後は、考える時間はあったのでやりたいことが次々と出てきて色々考えていました。大学院も行こうと思ってて、資料まで集めていました。旦那には何になりたいの?って言われてましたね。(笑)
大学院に行けば研究とかもできるし道が広がるかなと考えていて。教員て実際、資格の中でしか職業を選べないことが多いんですよね。
柏倉:しかも私の場合は専門が保健体育なので、目に見えない賞味期限のようなものがあります。若くない女性の体育教員は需要が少ないんです。今の学校は非常勤ですが授業だけではなく、その学年をまとめてほしいという条件で教員経験も重要視されてたから入れた感じですね。だからたまたま30歳で採用されたけど、ほかには有りませんでしたね。ほぼ諦めていました(笑)
二人目を出産したら戻れないかもしれないとも思うので、違う道も考えておきたいんです。
———— 現実はそんなに厳しいのですね。確かに別の体育教師の友人も同じようなことを言っていました。まあ、最近は起業のハードルも下がっているので柏倉さんのような行動力があれば大丈夫そうだと思います。(笑)
インタビューまとめ
実は、インタビュアーとは高校の同級生である柏倉さん。今回は新築のマイホームにお邪魔して1泊させてもらい、息子さんとの関わり方をみながらじっくりと話を聞かせてもらいました。
印象的だったのは、朝起きた息子君が一緒に料理をする!と言い出した時。3歳の子が料理のお手伝い?!と思いましたが、一緒に卵を割ってフライパンに入れるだけでも、自分で作った感覚があるのでよく食べてくれるそうです。
確かに、ご飯をなかなか食べてくれなくて悩むお母さんも多いので良いアイデアだなと思いました。
仕事と子育ての両立は大変ですがいろんな方法を試して自分の理想の形を見つけ、20年後の夢に向かって進む姿はとても刺激になりました。同じように働くママは共感する部分が多くあったのではないでしょうか。
50歳になった時が楽しみです!
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