ガラガラはゆっくり振る?!赤ちゃんの目の動きと脳の発達の関係

ガラガラはゆっくり振る?!赤ちゃんの目の動きと脳の発達の関係

昔からある赤ちゃんの定番おもちゃであるガラガラ。

このガラガラは早く振らずにゆっくり振るものとよく聞きますが、ではなぜゆっくりと目で追わせることが必要なのでしょう。

 

こんにちは!べビトレヨガインストラクターのノリピーこと小谷紀子です。今回は私が勉強した内容について、実際の幼稚園での経験も併せて皆さんにシェアします。

 

赤ちゃんの目の動きが、脳の発達に影響している ?!

私たちの脳は、0歳から3歳の間に80%が完成されると言われています!

赤ちゃんはこの世に産声を上げてから、見るものすべてに刺激を受けながら成長し、手ひとつにとっても、自分の手を見つける物を掴むことを覚える離すことで反対の手に持ち替える、このように様々なことを試しながら、ひとつずつ学んでいくのです。

 

これもきちんと脳からの指令によって手を動かしています。

 

そんな私たちの身体を司る脳。
視覚は後頭葉の範囲ですが、眼球運動に関しては人間の感情をコントロールする前頭葉と同じところに属しています。
つまり、目の動きをコントロールできることが、感情のコントロールにも繋がっているのです。

 

・物をじっと見つめる
・周辺をぼんやり見る

 

このふたつは同じようで全く違っており、これをコントロールできることで前頭葉に刺激を受け、感情のコントロールにも繋がるのです。

目の動きと心の動き

赤ちゃんの目の動きと感情

例えば目の前に物を持ってきたときに、それをじっと見つめ目で追う。
そこから目を離した時にはその物はぼんやりと見える。

これは目の動きと脳の指令で、視点視から焦点視へと切り替えます。

 

また大人でも、物事をじっくり考えている時にはなかなかアイディアが浮かばず、ふとトイレなどに行った時にアイディアが浮かぶ、こんなこともあります。
これも同様に、視点視から焦点視へと変わったことで脳の働きにも刺激がもたらされているのです。

 

この眼球運動がうまく働かないと、成長するにつれ物事を線で見ることが難しくなることが予想されます。

ひとつひとつに意識が移ってしまうので、先生の話を聞きながらノートを取ることが難しかったり、またゲームやテレビばかりで視点視を使っているとバランスを保とうとし、話しかけられてもぼーっとしてしまう焦点視が働いてしまう、このような状態が考えられます。

ある保育園児の例

以前勤めていた保育園でみていた、Aくん。

楽しいことが大好きでいつも友達に面白い話をしようとする反面、友達の一言にすぐに癇癪を起こしたり、周りに気がいくと自分のことがおろそかになったり、自分のことと周囲のことにうまくバランスが取れない様子が見られていました。

よく見ていると、ひとつのことをしていて他のことに気が向くと“身体ごと”違う方向を向き、次のことへと意識がいってしまう。

例えば、着替えをしている時に誰かの楽しそうな声を聞くと、その手を止めて友達の方へいってしまう。また着替えへと意識を戻しても、他へ興味が移るとまた同じ繰り返しをしてしまいます。

 

また、制作をする時にも机の向きによって体が保育士の方を向いていない時には、話を集中して聞くことが難しい、という様子も見られました。

保育園でお絵描き

つまり、“ひとつのことをしながらも周囲の情報をうまく目で追いながら得ること”が難しく、その都度意識が他へと移ってしまいます。
これは先ほど述べた、物事を線ではなく点で捉えているからだと考えられます。

 

私たちは物事を目で追いながらバランスを保ち、また同時にその眼球運動が前頭葉に刺激を与え、感情のコントロールにも繋げていきます。

 

この脳の働きは先ほども述べた様に、3歳までに80%が完成すると言われています。
赤ちゃんはただ単に周りを見て、泣いて、笑っているだけではありません。

 

その小さな頭、身体を存分に使い、触って、試して、感じて、発見して、を繰り返しているのです。赤ちゃんたちは常に何かを学ぼうとしているのです。

そう思うと、なぜガラガラをゆっくり振るのがよいのか答えが見えて来るのではないでしょうか。では、そんな乳児期にどのような刺激を与えてあげるといいのでしょう。

眼球運動のトレーニングをしてみましょう

赤ちゃんの目は遠視ですので、早い動きはあまり認識できません。ですのでゆっくりとガラガラを動かしてあげることがポイントです。

  1. ガラガラを振りながら音を鳴らし、赤ちゃんの目線が集中したところでゆっくりと動かしましょう
  2. まずは、右→左と大きく動かしながら、赤ちゃんがしっかりと目で追っているのを確認します
  3. 左右に眼球運動が出来たら、次は上下へと動かしましょう。上から下までしっかり追えてますか?
  4. 今度は斜め方向にもチャレンジしてみましょう
  5. その次は大きく円を描きます。どんどん範囲を広げてみましょう。
  6. 最後は顔に近づけたり遠ざけたり、遠近での眼球運動もしてみましょう。

我が家でも先日産まれたべビぴよで挑戦してみました!

avatar

ママぴよ

 

どの範囲まで眼球運動ができたでしょうか?

 

初めは左右だけでも、だんだんといろいろな方へと視点を変えれるようになってくるので、まずは今お子さまがどの範囲まで眼球運動ができるのか、知るところから初めてみましょう。
無理のないようゆっくりと動かしながら、遊んであげてくださいね。

 

寝ころがってばかりだと赤ちゃんの視界はあまり変化がなく、眼球運動も乏しくなると予想されます。
抱き方を変えてあげたり、いろいろな景色や物を見せてあげることももちろん効果的ですね!

 

この大切な時期に、たくさんの刺激を与えてあげましょう。
色々な刺激の与え方、遊び方もこれからシェアしていきますので、ぜひチェケラしてくださいね^_^

 

 

この記事を書いた人

小谷紀子

小谷 紀子

元幼稚園教諭
ベビトレヨガインストラクター

11年間幼稚園教諭として勤務後、留学・ワーキングホリデーにてフィリピンやオーストラリアでの幼児教育の現場を体験。
これまでかかわってきた子どもの姿から、【遊びは学び】【待つことで育つ】ことを実感。
子どもにしか創り出せない世界の奥深さに魅了され、乳幼児期に大切なこと、また子育てのポイントを多くの人に広めるため、現在はベビトレヨガインストラクターとして活動中。
ゆっくりじっくり子どもと向き合うこと、ママと子どもの笑顔を創り出すことが大好きです。